生前に仏壇を準備しても良いのか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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本来「信仰の中心となる本尊を安置する場所」「今ここに健康で暮らせていることをご先祖様に感謝する場所」、それがお仏壇です。
生前にお仏壇を安置することを「寿院(じゅいん)」といい、仏教の教えの中でも良い事とされています。
仏壇は非課税財産
墓地・墓石・仏壇・仏具などの財産を「祭祀財産」と呼び、これらを相続しても課税の対象にはなりません。そのため、仏壇の生前準備は相続税の対策にもなるのです。
仏壇で節税をする際の注意点
非課税になるのは生前購入のみ
死後に購入する場合は、相続された資産、つまり課税対象で支払うことになります。
そのため、税金が引かれた後の資産から仏壇を購入する費用を捻出するしかなく、非課税の対象から外れてしまうのです。
購入は現金で
分割で支払いをしている間に自分が亡くなってしまった場合、非課税財産にかかるローン残高は債務控除にならないので、相続税の控除を受けられなくなるからです。
高価なものは課税対象になる場合も
骨董品や貴金属、美術品としての価値が高すぎる仏壇や仏具は、祭祀財産として認められない可能性があります。
仏壇の種類と費用
唐木仏壇
美しい木目で、重厚で高級感があるのが特徴です。
黒檀や紫檀といった輸入銘木以外にも、国産の銘木を使ったものや、白木に木目を印刷したようなものも唐木仏壇と呼ばれています。
費用の目安は70~100万円程度が一般的です。
金仏壇
金箔や漆塗りなど伝統的な工芸技術を活かして作られています。
日本全国に産地があり、その地域によってそれぞれ異なる技法で作られています。
費用の目安は100~150万円程度が一般的です。
モダン仏壇
和室はもちろん、洋室や狭い部屋にも置けるデザインやサイズが特徴で、「家具調仏壇」とも呼ばれています。
特定の宗教に合わせた様式がないため、宗派や宗教にとらわれず選ぶことができます。
費用の目安は数万~50万円程度と幅広く展開しています。
上置き仏壇
比較的コンパクトで、置きやすいのが魅力です。
伝統的な様式の仏壇から、モダン仏壇までさまざまなタイプがあります。
費用の目安は数万~数十万程度と幅広く展開しています。
仏壇を購入する際の注意点
自分の家の宗派
浄土真宗では金仏壇が正式であるということだけで、他の宗派では特に決められた仏壇はありません。
ご本尊の種類や仏壇に飾る仏具に関しては宗派によって大きく違いがあるため、自分の家の宗派について事前に確認をしておきましょう。
仏間や仏壇を置く場所のサイズ
場所によって選ぶ仏壇の大きさは変わってきます。
手前にスムーズに開けられる場所を確保して、そのサイズに合う仏壇を選ぶことが大切です。
開眼供養の日程調整を行っておく
新しく仏壇を購入した際に行うのが開眼供養です。
開眼供養は仏壇に祀る御本尊や位牌などに魂を入れる儀式です。
宗派によって違いがあるため、事前に宗派の確認をしておきましょう。
生前の仏壇整理
仏壇を継承できないなどの理由で、仏壇じまいをする人が増えてきています。
先祖代々受け継いできた仏壇を手放すのは心が痛むことですが、継承が難しくなり、やむを得ず手放す方は実際に増えています。
仏壇を処分する際、仏像や位牌・遺影などは、魂やお性根を抜く閉眼供養が必要です。一方、仏具はその対象ではありませんので、処分の際には、特に供養が必要というわけではありませんが、閉眼供養の際に、仏具の供養をしてもらうこともできます。
仏壇を処分する方法
- 菩提寺に引き取ってもらう
- 仏壇店に引き取ってもらう
- 遺品整理業者に引き取ってもらう
- 粗大ごみとして処分
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お墓同様、お仏壇についても、終活の一環として生前にご検討されてはいかがでしょうか。
終活は、遺されたご家族の負担を減らすとともに、残された時間を有意義に過ごすための大切な活動です。
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