「敗血症」をご存じですか?
敗血症は、感染症をきっかけに体の反応がうまく調節できなくなり、さまざまな臓器に障害が起こる、命に関わる病気です。
誰にでも起こる可能性があり、肺炎や尿路感染症など、身近な感染症がきっかけになることもあります。
今回は、意外と知られていない「敗血症」についてのお話です。
🩺 敗血症はどんな病気?
敗血症とは、感染症に対して体が過剰に反応するなど、生体反応がうまく調節できなくなり、自分自身の組織や臓器まで傷つけてしまう状態のことです。
感染した場所だけでなく全身に影響が及び、腎臓や肺、心臓などが正常に働かなくなり、重症になると非常に危険な状態に陥ります。
敗血症は、細菌だけでなく、ウイルスや真菌(カビの仲間)などによる感染症がきっかけとなって起こります。肺炎や尿路感染症のほか、インフルエンザなどの身近なウイルス感染症から敗血症につながることもあります。
⚠️ こんな症状に注意
敗血症の症状はさまざまで、感染症による症状に加えて、次のような異変がみられることがあります。
🌡️ 発熱、または体温が低くなる
🥶 悪寒や震えがある
🫁 呼吸が速い、息苦しい
💓 脈が速い
💭 意識がぼんやりする、受け答えがおかしい
🚻 尿の量が少なくなる
😨 顔色が悪い、皮膚が冷たい など
すべての症状が現れるとは限りませんが、重症化すると、血圧が大きく低下し、臓器に十分な血液が届かなくなる「敗血症性ショック」に陥ることもあります。
敗血症は急速に悪化することがあるため、異変に早く気づくことが重要です。
👶👴 特に注意したいのは
敗血症は年齢や性別を問わず、誰にでも起こる可能性があります。
中でも、高齢者や乳幼児、持病がある人などは感染症にかかりやすかったり、重症化しやすかったりするため、特に注意が必要です。
🏥 異変を感じたら早めの受診を
敗血症は急速に悪化することがあるため、早期発見・早期治療が重要です。
治療では、原因となっている感染症に応じた治療を行うとともに、点滴や酸素投与などが行われます。重症の場合には、血圧を維持するための薬や人工呼吸器、人工透析などが必要になることもあります。
感染症にかかっている、または感染症が疑われる状態で、意識がおかしい、呼吸が苦しい、急激に具合が悪くなったなどの異変がみられた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
意識障害や強い呼吸困難など緊急性が高い症状がある場合は、救急車を呼ぶことも検討してください。
🧼 まずは感染症を予防することから
敗血症そのものを完全に防ぐことは難しいものの、そのきっかけとなる感染症を予防することが、敗血症のリスクを減らすことにつながります。
日頃から手洗いなどの基本的な感染対策を心がけるほか、年齢や健康状態に応じて推奨される予防接種を受けることも感染症予防の一つです。
敗血症は、特別な感染症だけから起こるものではありません。
「いつもと違う」「急に具合が悪くなった」といった体からのサインを見逃さず、早めの受診を心がけましょう。
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