病気のはなし

過敏性腸症候群の症状と治療法

みなさま、こんにちは。
今回は、過敏性腸症候群についてお伝えします。

過敏性腸症候群とは、腸に炎症などの明確な異常がないにもかかわらず、強い腹痛や下痢に悩まされる病気です。下痢とは反対に便秘が主な症状として現れるタイプもあります。原因の一つとしてストレスが挙げられ、緊張や不安が高まると症状が悪化しやすくなります。そのため、仕事や日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。

ただし、過敏性腸症候群は生活習慣の見直しや服薬により大きな改善が期待できます。精神的な変化に気を配りつつ症状の改善を図る心理療法も有効です。

2020年に発行された過敏性腸症候群の診療ガイドラインによると、日本国内で過敏性腸症候群にかかっている人は13.5%とされています。悩んでいる方が多い病気であり、20歳前後から40歳くらいの働き盛りの世代に多く見受けられます。また男性よりも女性が多いことも特徴です。過敏性腸症候群は腫瘍や炎症がないにも関わらず症状が出ますが、主にストレスが原因のため、仕事でストレスを抱えやすい働き盛りの人々に多いというのも納得です。

ここでは、ストレスがどのように体に影響して、過敏性腸症候群につながるのかをご紹介します。

ストレスと腸の関係

私たちの腸と脳は、ホルモンなどを介して密接な関係があります。この仕組みに異常が出ると、過敏性腸症候群になると言われています。

私たちの脳はストレスを感じると「コルチコトロピン放出ホルモン(CRH)」を分泌します。そのホルモンを受け取った腸は「セロトニン」という物質を出します。このセロトニンが腸を必要以上に動かしてしまうことで症状が現れます。

セロトニンは脳で分泌されると精神状態を安定させる働きがありますが、腸のセロトニンは便を押し出す働きを調整する役割を持っています。つまり、腸でセロトニンが働きすぎると、腸の動きが必要以上に活発になり、便秘や下痢の原因となってしまうのです。

腸の動きが活発になると下痢になるという現象は理解できますが、過敏性腸症候群は便秘にもなるという点は意外かもしれません。腸の動きが活発になりすぎると、痙攣したり縮んだりといった不均一な動きになり、便秘が生じると考えられています。

過敏性腸症候群は3つのタイプ

過敏性腸症候群は、その症状によって大きく3つのタイプに分けられます。

  1. 下痢型 … 便通の25%以上が下痢の場合
  2. 便秘型 … 便通の25%以上が便秘の場合
  3. 混合型 … 下痢と便秘が交互に起こる場合

たとえば、数日間便秘の状態が続き、その後急に下痢になる場合は 3. の混合型が該当します。炎症や腫瘍によって引き起こされる腹痛は排便しても続くことが多いのですが、過敏性腸症候群は排便するとお腹の痛みや不快感が軽減することがあります。
この症状に該当したときには、過敏性腸症候群の可能性もあるため受診しましょう。

過敏性腸症候群の診断方法

過敏性腸症候群を疑う場合には、除外診断という「ほかの病気の可能性を排除して診断を確定する方法」が取られることが一般的です。過敏性腸症候群の症状は、潰瘍性大腸炎や大腸がんの初期症状と似ていることもあります大切なのは、決して自己判断をせず早めに受診することです。

診断の際に行われる検査は以下のとおりです。

  1. 血液検査
  2. 便潜血検査
  3. 大腸内視鏡検査
  4. CT検査

除外診断を行い、その後、血液検査や便潜血検査などで異常が認められた場合には大腸内視鏡やCT検査を行います。

過敏性腸症候群の治療方法

過敏性腸症候群の主な治療方法は4つあります。

1. 生活習慣の改善

過敏性腸症候群によくないのは、仕事が忙しくゆっくり休む時間がないなど、ストレスをためやすい環境です。また、朝食を食べない、一日一食などの不規則な食生活も悪影響です。不規則な食生活はホルモンバランスの乱れを引き起こします。また、長時間食事を取らずに一気に食べると腸の働きが過剰になり、下痢や便秘につながることがあります。ほかにも、油の多い食事やカフェインを多く含むものは腸の動きを活発にするため注意が必要です。

2. 運動療法

運動はストレスの軽減や腸の動きの改善につながるため推奨されています。おすすめはウォーキングやヨガで、ストレス軽減の報告があります。

3. 薬物療法

ラモセトロンなど腸の働きを整える薬や、腸の過敏反応を抑える薬を処方してもらうことができます。服薬によりお腹の痛みを和らげることができます。

4. 心理療法

過敏性腸症候群の患者は、お腹の症状に対して不安やストレスを抱えることが多く、これが悪循環を生じさせていると考えられています。このため、心理療法で考え方や行動パターンを調整することで症状の軽減を目指します。緊張を和らげるリラクゼーションも効果的とされています。

心理療法の具体例
ある会社員の女性は、朝の通勤時の電車の中で腹痛や便意を繰り返していました。仕事を続けていけるのかと強い不安に襲われたといいます。電車に乗る前にトイレに行っても不安は消えず、病院で心理療法を受けたところ、医師から段階的に電車に慣れるよう指導がありました。
まずは電車が空いている時間帯に短時間だけ乗車してみました。これを数日繰り返して慣れてきたところで、少しずつ距離を伸ばしていきました。その結果、乗車中の腹痛はなくなり、問題なく電車通勤ができるようになったケースがあります。

さいごに

過敏性腸症候群はストレスの影響を大きく受けやすい病気です。ストレスや不安が症状を悪化させてしまいます。リラクゼーション法やマインドフルネスを取り入れることでストレスを軽減させることもできます。

過敏性腸症候群は短期間での完治を目指すのではなく、焦らずに症状と向き合い、上手に付き合っていくことがポイントです。一人で抱え込まず、ぜひ医療機関に相談してみましょう。

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