みなさま、こんにちは。
新型コロナ感染症をはじめとして、
毎日医療に関する様々な話題を
目にします。

その中でも特に気になるのは
医療費について。

感染症予防をしなきゃ…
コロナにかかってしまったときは
どれくらいお金が必要なんのだろう…

そんなお金にまつわる不安を解消するため、
今回は医療費控除についてお話していきます。

医療費控除とは、

１年間で支払った医療費の合計が
一定の金額を超えたときに、
その医療費を基に計算した金額分の
「所得控除」を受けることができる制度です。

病院などを受診した際に、
支払を1～3割に抑えることができるのも
この制度のおかげです。

医療費控除対象は？

では、この医療費控除
いったいどこまでが対象なのでしょう。
Q&A形式でお答えします。

Q.予防グッズの購入費用は医療費控除の対象になる？
A.コロナをはじめとした感染症等の予防のための
マスクなどの購入費用は医療費控除の対象外です。

Q.予防接種代は医療費控除の対象になる？
A.予防接種は治療を目的とした行為ではないため
医療費控除の対象外です。

Q.健康診断の費用は医療費控除の対象になる？
A.人間ドックや健康診断の費用は、
疾病の治療を行うものではないので、
原則として医療費控除の対象とはなりません。
しかし、健康診断等の結果、
重大な疾病が発見され、
その診断等に引き続き
疾病の治療を行った場合には、
健康診断等も治療のための診察と
同じとみなされるので、
健康診断等のための費用も
医療費控除の対象となります。

Q.通院のための交通費は医療費控除の対象になる？
A.公共交通機関などを利用した際の
人的役務の提供の対価として支出される
交通費は医療費控除の対象になります。
一方で、自家用車で病院などに行った場合に
かかった費用は医療費控除の対象外になります。

Q.美容整形の費用は医療費控除の対象になる？
A.治療や療養に対する支出のため、
医療費控除の対象外となります。
ただし、美容整形にあたるものでも
治療や療養と認められるものであれば
医療費控除の対象になることもあります。

Q.歯列矯正の費用は医療費控除の対象になる？
A.不正咬合の歯列矯正など、
矯正が必要と認められた場合は
医療費控除の対象になります。
ただし、前述の通り審美目的の
歯列矯正の場合は対象外です。

以上のように、
「予想以上に医療費がかさんでしまった…」
そんなときに医療費の負担を
減らすことができる
方法の一つです。

では、

手続き方法は？

手続きはどうしたらよいのでしょうか。

医療費控除の申告を行う際は、
『医療費控除の明細書』を作成して
確定申告書に添付し税務署に
提出することが必要です。

医療費控除の明細書の
記入内容を確認するために、
医療費の領収書の提出・提示を
求められる場合があります。
そのため、領収書は
確定申告期限の翌日から5年間は
自宅等で大切に保存しておきましょう。

自宅からもスマホやパソコン1つで
確定申告が完結できる
「e-Tax」といったシステムもあるので、
ぜひ活用していきたいですね。

医療費控除は確定申告が必要なので
難しく感じるかもしれませんが、
実は手続き自体は
とても簡潔なものです。

自分や家族がケガや病気をして、
医療費が高額になってしまった…
そんな場合に備えて、
必ず知っておきたい制度の1つですね。

医療費控除は、
遡って過去5年間が対象になります。

今一度、
対象になる医療費はないか
医療費について整理をしてみては
いかがでしょうか。

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