みなさま、こんにちは！
ダーウィンの進化論は有名ですが、
そのノートが行方不明になったことを
ご存じですか？

今日は、ノートが行方不明になったお話です。

進化論で有名なダーウィン。
そのダーウィンの研究ノート2冊の行方が
長いこと分からなかったのですが、
なんと21年振りに
イギリスのケンブリッジ大学図書館に
無事に戻ってきました。

その貴重なノートは
2000年11月に写真撮影のために
書庫から出されましたが、
2001年の定期的な司書の点検で
所定の場所に保管されていないことが
判明しました。

しかし、この図書館は
1000万点にもおよぶ書籍や地図などを
所蔵しているため、
その時点では誰もが
膨大な書物のどこかに
紛れ込んでいるのだろうと考えていました。

結局ノートは行方不明のまま

20年もの歳月が経ち、
大学図書館は盗難であると判断し
2020年11月24日に
やっと警察に盗難届けを提出しました。

ところが不思議なことが起こりました。
それから1年と数ヶ月後の2022年3月に
ダーウィンの2冊のノートは
何の前触れもなく
大学図書館の事務所の外に
置かれていたのです。

ノートはフィルムで包まれた
ピンク色のギフト用バックに入れた状態で
以下のようなメッセージも添えられていました。

司書の皆さん
良いイースターをお過ごし下さい。
Xより

とてもミステリアスな出来事ですね。

大学図書館は
ダーウィンのノートが無事に戻ってきたことを
大変喜んで安堵し
次のようなコメントを出しました。

“ ノートの紛失を知った時には
世界中の人々と同様に
胸が張り裂ける思いだった。
この2冊のノートは
とても、小さいけれども、
科学の分野への貢献は偉大である。”

このノートは実際に
ハガキほどのサイズで小さいのですが、
価値は数億円とも推測されていて、
その貴重性は計り知れないものです。　

戻ってきたノートは
保存状態は紛失時のままで
傷や損傷はなく
比較的良い状態でした。

このノートには

生命の樹のスケッチが描かれていて
ダーウィンはそのアイデアを使って
進化論を説明し、
地球上の全ての種が
どのように繋がっているのかを示しました。

大学図書館はそれ以降、
CCTVモニターなどのセキュリティーを導入し、
二度とこのようなことが起こらないように
警戒を強めています。

また警察もどのような経緯で
誰によって盗まれたのかを
引き続き捜査しているとのことです。